国産羊毛100%ふとんの製造
当社の本拠地士別市はサフォーク種の羊を街の顔にする街づくりを、20年前から行っており、当初より旧北海道立滝川畜産試験場や日本緬羊協会などと関わりも深く『サフォークランド士別』というネーミングで様々な事業や運動が展開されてきました。
1.手作業で続ける原毛加工
大手の洗毛工場が日本から消えてしまった現在、当社では昔ながらの手作業で、原毛を加工する技術を絶やさずに残しています。
北海道では昔から多くの農家での手紡ぎによる羊毛の利用や一部の加工場で羊毛わたやふとんへの加工も行われ、羊毛ふとんはかなり以前より使用されていました。
当社では各地からのご要望により、隣接する剣淵町にある当社の工場で羊毛の加工等を行っています。
以下に当社が行っている羊毛加工について紹介したいと思います。
2.羊毛ふとん加工の工程
1)原毛の選別処理
刈られた羊毛の原毛は手作業により不純物を(草などのゴミ・短繊維・汚れなど)を取り除きます。非常に手間の掛かる作業ですがその後の仕上がりに大きく影響します。
(原毛の選別作業)
2)洗毛作業
容器に50〜60℃ほどのお湯に洗剤を入れ、浸け置きした後、フェルトにならないように優しく手洗いで洗浄を数回繰り返して十分にすすぎ、脱水をします。
(洗毛作業)
3)乾燥工程
乾燥機での乾燥もしますが、日光での天日干しが漂白効果と紫外線の殺菌効果でより良い仕上がりに出来上がります。
(天日乾燥)
4)製綿工程
針布カード機で繊維1本1本をほぐし、薄い羊毛の膜を作り、これを一定の厚さに巻き取ると羊毛わたの出来上がりです。
この羊毛わたはそのままで手紡ぎ毛糸の原料にもなります。
(製綿工程)
5)ふとん仕立て加工
羊毛わたの繊維が縦横交互にクロスするように手仕立てでわたを作り、ウールプルーフ加工(吹出し防止)された生地を縫い上げたふとん側にわた入れをします。最後にキルティング・ミシンでキルティング加工をすると羊毛ふとんの出来上がりです。
■羊毛わたが必要な方・・・
国産サフォークの羊毛わたはもちろん
輸入羊毛の原毛(スカードウール)や
羊毛わたも販売しています。
(羊毛わたは手紡ぎ用のトップウール
と同様にご利用いただけます)
■羊の原毛をお持ちの方・・・
原毛の洗毛加工や羊毛わたや羊毛
ふとんへの委託加工をいたします。
詳しくは
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