私の愛車は、初代「ステップワゴン」である。
使用年数は長いが、何の問題も無く走る。
調子が悪くなるまで乗り続ける予定である。
が、この前「である」が「であった」と過去形になっしまった。
(南無阿弥陀仏)
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ホンダステップワゴンと言えば、1996年5月10日に発売されて以来、日本のミニバンの代表格として、今もなお確固不動の地位を確立している。
RV車の「ホンダ」というイメージを今では当たり前のように思われる方が多いと推測するが、そもそもRV車の展開に出遅れて、業績が低迷していたホンダを救ったのか1994年10月に発売された初代「オデッセイ」である。
開発コストを下げざるを得ない状況下で、既存車アコードの車台(車を支える土台の部分で、サスペンションやエンジンとの関わりも決定する基本的構造体で「プラットフォーム」とも呼ばれる)を流用し、車高2m前後が普通の1BOX車などを作っていなかったホンダが、既存の生産ラインで作れた最大サイズが、車高1660oの初代オデッセイである。
(オデッセイとは古代ギリシアの叙事詩「オデュッセイア」の事であるが、ホンダはオデッセイで救われたが、皮肉にも現代ギリシアは救われない国家状況で、もう大変なのである)
RV車と言えば、1BOX車がまだまだ幅を利かせていた当時、中途半端な車高でスライドドアも無く、ディーゼルエンジンも選べないオデッセイが本当に売れるのか?という一部経営者側の心配は見事にはずれ、初代オデッセイは爆発的に売れ、ホンダの再生と共に、日本のミニバンブームの先駆けの車となったのである。
重心が低く、セダンライクの運転性能に合わせ、価格も手ごろで、セダンユーザーも大きく取り込む事に成功したのである。
尻の下でディーゼルエンジンがわめこうと、加速が悪かろうと、沢山乗れて、沢山積めれば良しとした日本のRV車の時代は終わったのである。
あれから10数年、この辺りの道路ですれ違う乗用車の大部分はRV車となり、いわゆる普通のセダンに乗っているのは、会社のお偉いさんや、もみじマークを付けているジイさん位となってしまった。
(お世辞にも運転の上手くないジイさんに限って大きなセダンに乗るのである。
事故を起こした場合、本人の安全性は確かに高いとは言えるが・・・)
そこに久々のセダン類の大ヒットと言えば5ドアハッチバックセダンのプリウスである。
何しろ2010年の軽自動車を除く乗用車の販売ランキングベスト20位内のほぼ全てがRV車の中で、断トツの1位である。
環境問題など、どこ吹く風といった普段の生活態度の人も、少なからずプリウスに乗っている。
先日、そんな知人の一人に「最もプリウスが似合わない一人である」とお話させて頂いた次第である。
(正に往来は「石を投げればプリウスに当たる」状態だ。)
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オデッセイの大成功で気を良くしたホンダが、次に発売したミニバンが「ステップワゴン」である。
ステップワゴンは、当時ホンダの主要車種のシビックの車台を利用して開発した、箱型ミニバンである。
オデッセイで行った徹底した合理主義的開発で成功したホンダは、ステップワゴンの開発でも、それらを存分に発揮した。
何しろ、排気量1500cc車重1000kg前後のシビックの車台に、2000cc8人乗りの車を作り上げるのである。
車重を軽くし、車体強度を増すために、運転席後部のスライドドアを廃止、二列目以降のガラスをはめこみ式にし、エンジンも変速機も1種類に限定するなど多岐に亘り、思い切った低価格での発売も功を成し、これまた大ヒットとなったのである。
(2匹目のどじょうは、見事に成功したのである。
自らを「どじょう」に例えた野田首相、1匹目の「どじょう」も手に入れていない民主党をすくい上げられるのか、はたまた泥に潜ったままで終わるのか・・・)
ステップワゴンは、現在4代目が販売中だが、今でも初代からの多くのステップワゴンが街中を走っているのである。
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お盆を迎える8月14日の朝である。
今年80歳の父親が、自分の車を出しに玄関を出て行くのがちらっと見えた。
その直後である。「ドスン」という音と共に我が家が揺れたのである。
我が家には車が3台、1台は営業専用のハイエースで専用の車庫がある。
もう一台がステップワゴンと父親の小型車である。
この2台は、縦列の車庫に入れてあり、奥が滅多に動かさない父親の小型車、手前にステップワゴンと入庫してある。
最近では年間走行千km程、月1〜2回しか動かさない父親の小型車であるが、当然それに乗る時には、手前のステップワゴンを隣の駐車場に移動しなければならないのである。
いや〜な予感がして、表に出ると、くの字に曲がった車庫の角柱と、これまた綺麗にくの字にボンネットがくい込んでクーラント液が吹き出たステップワゴンが・・・
父親は、ステップワゴンを移動させる時に、アクセルとブレーキを踏み間違えたのである。
見た瞬間に「廃車」を容易に想像出来る状態である。
父親は「悪かったなぁ〜」の一言を残して、母親を小型車に乗せて、さっさとスーパーの買い物に行ってしまったのである。
買い物から帰ってくると、母親が裏の畑で取れたトマトを5個持ってきて、同じく「悪かったねぇ」である。
かくして、愛車ステップワゴンの廃車は、トマト5個で片付けられたのである。
「もう車を取り上げるしかない!」
(2年前も、スーパーの駐車場で隣の車にぶつけた時、もう乗るなと言った経緯がある)
先日、長くお付き合いして頂いている、ある老夫婦が、いつもながら危なっかしい旦那の運転でお買い物に来られた。
奥さんとの雑談の中で、旦那さんが、とある駐車場で、駐車中の車にぶつけた話を聞かされた。
ぶつけられた側の人が、「何やってんだ」と怒ってきたそうである。
(至極、当然な反応である)
そこで、その旦那が答えたのが、「車をぶつけられたくらいで、何を怒っているんだ。俺の保険で直すんだから、ぐちゃぐちゃ言うな!」・・・
自動車免許の更新制度の早期の改正を祈るばかりである。
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結局の所、父親の小型車を下取りに出して、車を購入する事とした。
車が無くなれば、乗るに乗れないのである。
さて、どんな車を買うかは、皆が迷う所である。
通常は、スタイル・燃費・エンジン性能などが選択の大きなポイントとなる。
が、私の場合の選択のポイントは以下の三つである。
@トヨタ車である。
私のまちは、東洋一と言われるトヨタのテストコースがあり、雇用や地元経済への恩恵はもとより、まちづくりの根幹の一つとなっている。
市議の端くれの立場からも、まずは「トヨタ」という理由である。
A布団がそこそこ積める。
商売上、営業で使う事もあるので、布団がそれなりに積めるミニバンである事。
(ステーションワゴンタイプでは積載量が物足りないのである)
B4WDで、お手ごろ価格。
ここ4半世紀、4WDしか乗っていない私は、雪道でのぞんざいな運転に慣れてしまい、今さらFF車などに戻れないのであり、しかもお手ごろ価格でという、私の勝手な都合である。
そこには、ハイブリットであるとか、人気車であるとか、加速が良いとかいう基準がまるで無いのである。
で、明日3日納車である。
さて、一体私はどんな車を買ったのでしょうか?