民主党代議士会における菅総理の見事な?玉虫色発言、一部では辞任偽装と言われているが、菅内閣の内閣不信任案は事前の予想を覆し、大差で否決された。
離反偽装だったと思われる議員の多くは、反対に転じ、離反を前提に辞表を提出した副大臣・政務官も辞意を簡単に撤回して政府に復帰した。
政治家として「辞意」を決断する重みのかけらも感じられない。
(この国の総理大臣の言動を考えると、この位の事で驚くに足りない事と理解はしているが・・・)
百歩譲って、このドタバタを猛省して、少なくとも、政府・与党が一枚岩になればと思うのだが、誰一人その可能性を信じる者はいないのがこの国の不幸である。
内閣不信任案の反対討論に立った民主党の山井和則議員は、
「政治は最も弱い立場の人のためにある。被災者を置き去りにする国会に存在意義はない。
与野党が協力し、復興に全力を注ぐことが被災者の願いだ!」・・・
全くその通りである。
が、与党民主党の結束が無い状況で、どうやって与野党結束するのであろう。
既に、民主党内では、菅総理をいつ辞めさせるか、誰が次期総理かで、国民不在のてんやわんやである。
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で、本題に入る。
先の震災時に威力を発揮したのが、何と超アナログ情報機器であるAMラジオである。
首都圏では、先の震災発生直後の電車の運休情報を、AMラジオから取得して、帰宅時の無駄な行動を回避出来た人が一部にいた。
(何しろ非常時に、携帯は殆ど繋がらないのである)
最も単純なラジオとは、「ゲルマニウムラジオ」である。
ゲルマニウムと言えば、最近では健康や美容機器に使われ、ゴロゴロとローラーで顔を擦ると、お肌に良いと信じて疑わないご婦人も少なくないが、この場合のゲルマニウムとは「ゲルマニウムダイオード」の事である。
このゲルマニウムラジオとは、ゲルマニウムダイオードとバリコンとコイルとイヤホンというたった4つの部品で出来上がるラジオであり、青少年がラジオの原理を学ぶ教材としては打って付けである。
秋葉原のパーツ屋で、全部品を買っても千円でお釣りが来る程である。
と言っても、中国製のAM・FMポケットラジオが数百円から買えるのであるが、決して比較してはいけない。
あなたのお子様へのタバコ2箱分程度の投資で、技術立国ニッポンの未来の科学者誕生のきっかかけになるかもしれないのである。
(すこぶる大袈裟だが、可能性はゼロでは無い。怪しげなゲルマニウム美顔器より将来的成果に繋がる確立は上だと私は信じている)
ラジオ・オーディオ小僧であった私だが、今から35年前の高校の修学旅行で、上野で数時間の自由時間があった。
殆どの生徒がアメ横や動物園に行く中、一人秋葉原ラジオ会館に行って、修学旅行の小遣いの殆どをパーツ代に使ってしまったのを思い出す。
立派な電源トランスや、光輝く電解コンデンサなどの部品の数々に、目をキラキラさせたものである。
今や、全く別の意味でAKIBAは若者のマチになっている。
(どちらもオタクという意味では共通するのかもしれない・・・)
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AM放送と言えば、日中は比較的年配者か、ドライバーが運転中に聞いている場合が多く、最近の若者の殆どは聞いている様子がない。
電車の中で、若者の耳元から漏れるシャカシャカ音は、今や全てデジタル音源である。
何しろチロルチョコを薄くした位の大きさのiPodに数百曲収録出来る時代なのである。
(数百曲も入れて、どうやって目当ての曲を探すのか、おじさんには、皆目見当がつかない)
iPod shuffle
(12.5g 4,800円である・・・
うっかり落として踏んづけそうだ)
どこでも持ち歩けるポータブルオーディオの元祖は、何と言っても1979年にソニーが発売した携帯型カセットテープステレオプレイヤー「ウォークマン」である。
初代ウォークマン TPS-L2
通常、アルバムごとにカセットテープ1本に収録するので、おじさんには、物凄く分かりやすい。
しかしながら、3曲目と7曲目を聴くなどという芸当は出来ないし、当時画期的な小型化と言われたが実に390g、マンガン単3電池2本で、60分テープ2本聞いたらほぼ電池は無くなり、33,000円もしたが、世界中で飛ぶように売れたのである。
それにしても、たった30年程で、これほども進化するのである。正に隔世の感しきりである。
(その内、もっと小型化し、耳穴に直接入れる耳栓型プレーヤーが発売されるに違いない・・・
そうなると、マニュアルの注意書きには、こう書かれるのである・・・
プールや海で、耳栓として使わないで下さい)
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さて、AMラジオは、災害時にはすこぶる重宝するのである。
最近、インターネットラジオ放送が増えているので、今流行のスマートフォンでもネットを通して聴く事は可能だが、1日で電池が無くなる事も珍しくない電池消耗著しいスマートフォンでは、安心しての長時間使用は無理なのである。
そもそも、発信元の携帯基地局に災害で被害や長時間停電などがあれば、通話・通信停止により、ネットラジオは聴けないのである。
(日本のガラパゴス携帯、略してガラケーでは当たり前の、着メロ・着うた・ワンセグ・電子マネーなどの日本独自の多機能を入れた”おてんこもりスマートフォン”が続々と発売されてきた。
ガラケーでグローバル化に失敗した日本は、ガラパゴス・スマートフォン略してガラスマでiPhoneなどに対抗をするのである。・・・
これで良いのだろうか?)
AM放送はFM放送とくらべ、その波長と変調方式の違いから、近くの送信所が被災しても、相当遠くの送信所からの電波を受信・聴取する事が可能である。
しかも、もしもの時には公共放送NHKが、これでもかと情報を流してくれる。
(NHKの女子アナと言えば、以前はアナウンス能力第一で、見た目は二の次だったような気がするが、今ではフリーアナウンサーや民間お天気姉さんの積極的抜擢など、どう見てもルックス重視の傾向が顕著である。・・・
全く否定はいたしません)
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そこで、この災害時強い見方となるAMラジオを常に持ち歩けば良いのであるが、いつ起きるか分からない災害のために一生持ち続けるのは、相当の気骨のある方に違いない。
はっきり言って、私は絶対無理と自信を持ってお答えする。
(こんな事に、確固たる自信を表明しても、何の自慢にもならいが・・・)
そこで今や絶対持ち歩く、携帯電話やスマートフォンに、AMラジオを内蔵するのが最良と考える。
究極のデジタルとアナログのコラボレーションであるが、そもそもガラケー&ガラスマを突き進むニッポン、今さら何を入れてもどうせ孤立しているのであるから、怖いもの無しである。
軽量・小型化を突き進むガラケー&ガラスマの世界で、コイル(バーアンテナ)という大き目の部品をどう内蔵するかなどという技術的な問題は布団屋にとっては知ったこっちゃない。何とか解決して頂きたい。
と、考えていたら、実は2005年、NTTドコモからソニー製のAM・FMラジオ内蔵の携帯が発売されていたのである。
表が携帯、裏がAM・FMラジオといった感じで世界初だった。
しかしながら売れたという話は聞こえず、後継機種も出ずに消えていったのである。
そこで、提案したい。大震災後、日本人の防災に関する意識は、相当に変わってきている。ぜひ最新版ラジオ内蔵携帯&スマホの発売を望む所である。
どうですか?ソニーさん!
(売れなくても何の責任も取らないが。
その代わりに、先の機種が売れなかった私の原因分析をお伝えする・・・
商品名「RADIDEN」(ラジデン)って、あんまりじゃあ〜りませんか?)
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1960年代から始まったAM深夜放送は、当時一夜漬け勉強の若者の友として一世を風靡していたが、若者のラジオ離れと共に、多くの深夜番組が消えていった。
しかしながら、1967年からニッポン放送で始まった「オールナイトニッポン」は健在である。
何とAKB48の担当曜日もあるらしい。
そもそもAKB48ってどうやら48人ではないらしいし、亜種グループも存在して、150人程いるという話も。
毎週3人づつ番組を担当させると1年はかかり、一巡した頃には更なる新顔が増え、古株は亜種グループに追いやられる可能性が容易に想像出来る。
果てしなく毎週新しいパーソナリティーの声が聴けるかもしれない。
・・・何が面白いのだろう?