エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2009/01/01
損だか得だか。
 昨日中に一話更新しておけば、昨年は9話になるはずであったが、結局8話で終わってしまった。
 時々覗きに来てくれる奇特なマニアがいらっしゃるので、本年は初心に返って「ほぼ月刊」の名に恥じないように、更新する事を年頭に当たって決意するのである。
   (決意するのは勝手である)

********************************

 昨年の10月頃から、わが地方にもようやく地上デジタルが送信されるようになった。
 近所の人たちから「地デジは綺麗だ」と聞こえて来るので、さっそく茶の間のテレビのチューナーの設定を行なったが全く映らない。
 アンテナが対応していないに違いない。

 初冬に入り、2階の屋根高く設置されているアンテナを、スベリやすいトタン屋根に上がって取り替えてもらうのも電気屋さんに気の毒かと思い、暫らくアナログ放送で我慢する事に。
 と言うとかっこ良いが、アンテナやブースターなどを取り替えると、それなりの出費になるのが痛いのである。
(今までアナログで視ていたのだから、何の問題も無いのである!・・・)

 それから約2ヶ月、何とはなく地デジの話をしていたら、どうやら三男の部屋では映る事が判明した。しかもそのテレビは同じアンテナから分配されているのである。

 そこで初めて説明書をまじめに読むと、アンテナ線をアナログ端子からデジタル端子に
差し替えなければならない事に気づいたのである。
 さっそくやってみるとウソのように綺麗に地デジが映ったのである。

 この2ヶ月間、地デジを視れなかったのが損だったのか、アンテナを交換しなくてよかったのが得だったのか・・・
(親子の会話が無いのが一番の損の原因かもしれない・・・)

********************************

 昨年の8月ごろから、手足の指がピリピリとしびれる。
 リュウマチの初期症状かもしれない。
その内病院にでも行こうと思いつつ、忙しさに追われて中々行けない日が続いた。

 私の場合の”その内”とは随分とかかるものだと我ながら関心するが、結局のところ病院に足を運んだのは、それから4ヶ月後の12月に入ってからである。

 リュウマチを含めていろいろな検査をして分かったのが、何と”痛風”だった。

 血中の高尿酸が悪さをする病気だが、7.0mg/dlを超えると高尿酸値と診断される。
6月の検診時には6.0mg/dlであったが、12月の検査では何と8.2mg/dlで、堂々とした痛風の値である。

 高尿酸値に至る原因は、何らかの異常等により尿酸が腎臓からスムーズに排泄されないという原因や、尿酸の成分となっていくプリン体の過剰摂取、過食や美食、肥満、多量のアルコール摂取、過度の運動や筋肉疲労、脱水、継続的なストレス等の要因が言われている。

 過食でも美食でも肥満でもない私は、「継続的なストレス説」を唱えるが、周りは何故か「アルコール摂取」が原因と言い張るのである。
 確かに昨年の6・7・8・9・10・11・12月は呑み会だらけであった。
(それ以外は少ないと思ったら大間違いであるが・・・)

 結果的に、毎日朝食後尿酸値を下げる薬を1錠飲む事となったのである。
 おかげで、指のピリピリ感が無くなってきたのである。
 新年会シーズンを迎えて良い傾向!・・・
と考えて良いのだろうか?

 この薬は私にとって、得なのか損なのか?

********************************

 郵政民営化の是非が今になっても言われている。
しかし、郵貯と簡保で集まる莫大な金が、財政投融資などで国家に無駄に使えないようにする事はもとより、国家が巨大金融を直営する合理性の無さから、手法はどうあれ原則的には民営化は時代の流れである事は間違いではないと考える。

 しかし郵便事業に至っては、郵便事業のユニバーサル・サービス(全国一律サービス)の堅持をさせながら、民間の荒波で戦うにはその準備が追いついていない気がしてならない。
しかも年賀状特需に収益の多くを依存した体質からの脱却も急がれるのである。



           UP

 ウチだけなのかもしれないが、誤配や、絶対に間違っていない宛先に出した郵便物が「宛先不明」で戻ってくる頻度が非常に増えている。

 郵便事業会社を守るために、信書は郵便でしか送れない事と法律で決まっている。
 信書とは、手紙、請求書・納品書等、許可証証明書などである。
 その誤配等が多くなると、法律で守る意味が怪しくなるのである。

 さて、A4封筒を送るといくら掛かるかご存知だろうか?
 50g以内であれば郵便事業会社で120円である。これをクロネコメール便で送ると50gを超えても全国一律80円である。
 信書は入れてはいけないと言われても中味は確認出来ないので、利用者の良心だのみの上、格安の80円である。

 先日、道外にいる肉親から、書類が送られてきた。賃貸マンションの契約更新で連帯保証人を継続して欲しいという手紙と契約書の入ったクロネコメール便である。
 立派すぎる信書である。
そこにマンションの仲介業者宛に送り返すA4封筒が同封されていた。
 この封筒に契約書を入れて送れという事である。
 何とその他に80円が紙に包んで入れてあった。(信書以前の問題である)

 手紙を読むと、クロネコメール便で送って欲しいと同封してきたものだ。
 先に120円切手を貼っておけば良いだけの事だが、倹約家の彼女は40円節約したのである。

 すぐ近くに郵便局があるので、私は120円分の切手を貼ろうとしたら、何と!その封筒には”料金受取人払い”と印刷されていた。

 彼女は、40円得をしたと思いきや80円損をしたのである。
(正月から細かい話で申し訳ございません)

********************************

 さて、今年は国政において大きな変化がありそうな気配である。

 戦後、その殆どにおいて政権の中核であった自民党。ここの所選挙のたびに「結党以来の危機」と叫んでいるが、正真正銘の結党以来の危機であり「未曾有の事態」である。
 頻繁に首相の顔が替わり、いびつな改革路線を踏襲してきた負の部分が、一気に吹き出してきたなど、取り巻く環境は悪くなる一方である。
(現在20米ドル札の肖像画になっている第7代合衆国のアンドリュー・ジャクソン大統領の有名な逸話であるが、現在賛成や承認を意味する”OK”は、彼が "All Correct" を "Oll Korrect" と綴り間違えたというのが大きな説である。
 これと比べると、麻生首相の読み間違いは騒がれ過ぎのきらいもあるのである)

 国民的人気が高いと言われた麻生首相だったが、政権発足当時50%ほどだった内閣支持率は、わずか2ヵ月ほどで20%ほどになってしまった。
 こうも簡単に支持率が変わるのは、ある面怖い気がしないでもない。
(この前半額だった商品が、いきなり8割引・・・ 正に持ってけ泥棒状態である)

 ここに来て、支持率が更に落ちてきた主な要因は、大きな景気対策を盛り込んだ第二次補正予算を年前の臨時国会に提出せず、1月5日に召集する通常国会に提出する事への反動である。

 通常国会への提出としたのは、批判の少なく無い「定額給付金」がセットとなっており、野党の反発が必死で、いわゆる「60日ルール」の関係で法案成立の確実性を選んだためだったのだろうが、結果的にこの景気対策関連法案が成立したとしても実施されるのは、早くて3月後半になってしまう。
 昨年9月15日リーマンが破綻し、麻生内閣が9月24日に発足してから実に約6ヶ月後という事となる。
(日本酒も仕込んで半年もすれば立派な酒となるのである)

 この状況から俄然形勢有利と息巻く事となるのは、野党第一党民主党である。
 仮に解散総選挙後、民主党が政権を取った場合、いきなり直面するのが、反対してきたインド洋での給油活動を延長した改正新テロ特措法への対応である。
 国際的立場でどう対応していくのかが問われる事となる。
 また、先の参議院選から公約しているマニュフェストの財源を含めた実現性に疑問を持つ国民も少なくない。
 小沢代表という強烈な顔で選挙を勝ち抜いたとして、その後の体制はどうなるのだろうか。

 政治は理想と現実の溝の穴埋めをして行く作業であるが、政局がらみの混乱続きで溝が広がるばかりでは本末転倒である。


      ほぼ月刊コラム TOPページへ