エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2005/10/07
第44回衆議院総選挙の怪(前)
 イベントだらけの北海道の短い夏が終わった。
仕事も忙しく、このコラムを書くとすれば当然夜しか時間が無いのである。
この忙しさが続いた中、夜の会合なども無く家にいる時は、仕事を終えるとまずは冷たいビールをぐいっといく事となる。
   (全く否定する余地の無い行動である)
当然、1杯や2杯で済まないのが人としての道理であり、当然、パソコンに向かって些細なコラムを書くなどという心持ちにはならなくなるのも、至極自然な流れである。

そうこう日々が過ぎている内に、世の中実にいろんな事があった。
何しろ一番ビックリしたのは衆議院の解散総選挙である。

小泉首相は衆議院で僅差で可決された郵政民営化法案が、参議院で否決されたら「国民に問う!」と衆議院を解散してしまった。
(まぁ、とうの昔からの小泉さん持論の郵政民営化、過去の自民党総裁選でも公約中の公約なんだから、造反した議員さんも諦めが悪いとしか私には見えないが・・・)

そうは言っても、郵政民営化の是非は別にして、この解散総選挙はどう考えてもちっとばかり合点がいかない・・・

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さて、日本の国会は政党(会派)を前程に運営されている。
 日本国憲法では、第4章で国会について規定があるが、政党についての規定はない。
しかし、政党が機能していない民主主義国家はあり得ないのであります。
(一党独裁共産主義で自由経済を強引に進めている変わった大国が近くにあるが・・・
      これはこれで困ったもんである)

当然、それぞれの政党に属する議員数によって、政権政党が決まるのはもちろん、首相・大臣はもとより議長・副議長・委員長などのポストもその政党の議員数で決まってしまう。
 代表質問などの時間ですら、少数政党は僅かな時間しか与えられない。
(実際、み〜んな無所属議員だったら国会運営は議論百出で大変なことになってしまう。
まるで、まとめ役不在のどこかの父母会みたいになるに違いない)

 さて、その政党活動を健全にしてもらうために、平成6年に制定された政党助成法に基づき、国民1人あたり250円で算出された政党交付金が各党の勢力数で計算された金額が交付されているのである。
 ちなみに今回の選挙の結果、今後1年間に支払われる政党交付金は実に317億円だそうだ。
つまり、無党派を自負?している方も、選挙に行った事の無い人はもとより、選挙権の無い赤ちゃんまで含んだ国民1人あたり250円の拠出である。
 衆参の議員一人あたりに平均すると、約5千万円ほどの額となる。
その上、党としての使い道は全く自由であり、簡単な報告書を出しておしまいである。
(ガラス張りのサラリーマン給与を増税しようと言っている中、正に何でもありの交付金だぁ〜!)

ご存知?のように共産党は政党交付金の受取りを拒否しており、その分はどうなるかと言うと、何と残りの党で山分けするのが政党助成法である。
(いやぁ〜、スゴイ法律だなぁ〜・・・
   って貰ってる野党もこの点には無口です)

この巨額な税金を受け取っている政党は、少なくても法案の賛否については、十分に党内で意見・判断をまとめるくらいの責任はもってもらわないと・・・
特に重要法案ではなおさらである。
(仮に自由投票が中心になれば政党の意味が無くなるのであるから・・・)

自民党の党首(総裁)でもある小泉さんは、自らの党の造反議員により法案が否決されたのであるから、まずは党首としての責任を第一として考えるのが筋ではないだろうか?
政党の党首にそんな責任はいらないのであれば、助成金を交付してまでして国民が支えている政党とは一体何なんだろう?
(野党第一党の民主党も、棚ぼた選挙を期待したのか、そんな突っ込みも聞こえなかった)

過去も「国民の審判を仰ぐ!」と言って行われた訳のわかんない解散は沢山あったが、今回は最上級トリプルAの意味不明解散である。

何しろ僅差とはいえ、衆議院では可決されており、否決したのは参議院である。
 そこで可決した衆議院を解散したのである。
正に”とばっちり解散”である。
(お父さんが、散らかしたおもちゃを片付けない子供を叱ったら、奥方に”あんたが、だらしないからマネするのよ!”って矛先を突然向けられるとばっちりとは訳が違うのである・・・
しかも総選挙には770億円もの税金が使われた)

衆議院の反対票を投じた造反組にはいわゆる”刺客”まで送り込んで、徹底的に排除し、多くの議員が落選し国会から姿を消した。



           UP

 それに対して、棄権&退席者は弁明書のみで済んだのとは、余りにも差がありすぎると思う。
 そこまでするのなら、法案否決の直接の原因となった参議院の造反組も党から除名する位の処罰をするのかと思ったら、殆どお咎めなしである。
(こんな事を幼稚園の先生がやったら、幼児だって”先生えこひいき!”ってブーイングが起きる)

とは言え、極度に単純化した政策と、天才的な小泉首相の選挙戦術により、自民党のワンサイドゲームとなり、自民党は歴史的な大勝利となった。

 この選挙結果を見た参議院議員の造反組の殆どは「国民の意思が明らかになった」と一転賛成に転ずる事になった。
 そもそも解散もなく任期が6年もある参議院議員のセンセイ方だが、普段は国民の意思など聞いている暇など無いのと言うのであろうか?
 要所要所で770億円使って、お隣の衆議院を解散して総選挙をして貰わないと、国民の意思は伝わらないのだろうか?
 見方を変えると、参議院造反組を納得させるために、巨額な費用と労力を使って総選挙を行ったとも取れるのである。
(そう考えると、そこまでしなければならかった緊急性の高い重要法案だったのか?と思ってしまう。
 今更ジローであるが・・・   ちと古い?)

 これでは参議院無用論の声が大きくなっても致し方無いかもしれない。
 事実上今回の総選挙で、衆議院で与党が3分の2を超えた今、参議院の結果がどうであれ衆議院で法案を可決出来る状況になってしまい、ますます参議院の存在感は薄れるばかりである。
(ますます桝添参議院議員の髪の毛が薄れるのと何か関係があるのかもしれない・・・?)

 そもそも、造反した参議院議員の多くは、法案自体は反対では無いが、一方的な国会運営が納得できない!って反対票を出したセンセイが多かったハズなのに・・・
 この強引な解散総選挙の手法にはご納得したのでしょうか?

 と、布団屋のオジさんがボヤいても、どうなる訳でもなく・・・・

と言いながら、言い足りないので後編に続く。

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 ここ数年、忙しくて健康診断もしていなかった。
毎年4月頃に、社会保険庁から社会保険の健康診断の申込書が来るのだが、今年はさすがに行こうと6月頃に申込みをした。

 数日後、社会保険庁から1枚のハガキが・・・
”本年度の予定人数枠がいっぱいになりました”というような簡単な内容が記載されている。
 つまり、予算枠分の人数を超えたのであなたはまた来年申し込みをしなさい!という事である。

”あんだって〜! 早期発見早期治療が国民医療費の圧縮に繋がるのを社会保険庁は知らないと言うのかぁ〜! たった2ヶ月でもう一杯だと〜!
グリーンピアなどの穴埋めで予算が無いと言うのかぁ!・・・   って心の叫び!(むなし〜)

仕方なく、じゃ来年!と思っていた。
     (聞き分け良すぎ!?)
そうこうしていると、先日急に胸のあたりが変な傷みと重たさにみまわれた。
今まで経験した事のない感じだったので、翌日とある内科医院へ。

その医院に行ったのは、実に6年前に半日ドックを受けて以来で、正にほったらかし状態であり、これでもかと検査をしてくれた。

血液検査、胸部レントゲン、血管検査、心電図、腹部超音波エコー、血便検査などなど、結果的に社会保険の一般検診より多くの検査をしてくれた。
    (当然、健康保険適用である)

そして今朝、初胃カメラに挑戦!
  (ってしたかった訳じゃないけど・・・)
先生から「負担の少ない鼻からいれる極細の胃カメラを導入しましたが、口と鼻のどちらがいいですか?」と・・・
 で、負担は少ないにこした事はない。当然”鼻”を選んだ。
いろんな人から聞いた胃カメラの苦しさから比較すると確かに舌やノドの入り口を触らないため、ゲェ〜と殆どならないし、先生と会話も出来る優れものである。

で、結局ポリープが見つかってその場で取られて点滴を1時間。
 胃が荒れているので胃薬を処方された。
何の事はない!変な胸の痛みは軽い胃炎だった。
 (そう言えば痛んだのは食後すぐだった・・・)

 検査が終わってよくよく聞いてみると、私がその新型胃カメラで実際に患者を検査した記念すべき第1号だった。
(どうりで前処置の時、看護士さんがマニュアルを一生懸命チェックしていたし・・・)
     これってラッキーなのか?
     ラッキーという事にしよう!



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