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2004/10/24
免停講習レポート
 この頃の私の車の運転は、安全運転の見本のような運転である。 
何しろ前話のコラムの通り免停30日間を受け、今後1年以内にちょっとした違反で60日間の免停となってしまう。 (ウ〜ッ)
 そんな私の車を、ヒュンと追い越していく車の多い事!私は思わず
「ちょっと点数があるくらいでいい気になるなよ!」
と叫んでしまう。 (ダメだこりゃ)


 先月末、短期免停講習に行って来た。
1万4千円程を払ってこれを受けないと、マジに30日間ハンドルを握れない訳だから、殆どの人は渋々?受講するのである。
 
 朝8時40分から午後4時過ぎまでかかり、1日潰れる上に、受講日の午前0時から24時間は運転できないので、みんな受講会場である運転免許試験場までは公共交通を利用して来るか、誰かに送迎してもらうハメとなる。
     (何だか、反省の色が無い?)

 それでも私は、旭川の運転免許試験場まではJR等で1時間半程だから、まだマシなのである。
何しろ北海道はエリアが広いので、250kmも離れた稚内から来ているオジさんもいた。
 2泊3日の旅?に違いない。
(旭川には有名な3.6街もあるし、近くには温泉もいっぱいあるし、それはそれで、いいかもしれない?)

免停講習教室の廊下を挟んで向かいは、事もあろうか?「優良運転者講習」の教室であった。
 何とも、当てつけがましいと思って見たのは、私だけであろうか。
しかも、こっちの教室に入ってくるのは、何故かみんな顔の暗い奴らばかりだ。
(たかだか?短期免停講習で、そんなに暗くなる事はない。もっとパァ〜ッと明るく!
            ・・・ってやっぱ無理?)

それに比べて、向かいの教室に入っていく奴らのお気楽な雰囲気は何だ!
 たった30分間なんだから、もっと真剣な態度で受講すれ〜!    ・・・って逆恨み?
(ちぇっ! 俺だってついこの前までは優良者運転講習の常連だったんだぞ〜)

この日の免停講習の受講者は全部で55人で、普段よりも大盛況であったそうだ。
  (ちなみに大入り袋は出ませんでした)

その内10人程が女性でした。
(男女雇用機会均等法の精神が浸透してきた?)
若者が圧倒的に多いかと思いきや、男女とも、30歳代・40歳代が一番多そうである。
やはり働き盛りが餌食・・・ じゃなくウッカリ違反を犯してしまう頻度が多いのかもしれない。

講習本が受講者の机の上に事前に置いてあるため、講義が始まるまでの待ち時間、みんな講習本を開いて暇つぶしをしている。
 周りの数人を覗いてみたら、全員開いて見ていたのは違反点数制度のページではないか。
 彼らにとって、あと何点で次の免停60日間にバージョン・アップするかは、重要な問題なのである。
        (人ごとみたい?)


「おはようございます!」 と妙に元気で、無駄に?明るい教官の挨拶で、講習が始まる。
 で、冒頭やさしく注意事項を話し始める。
要約すると以下の5点である。
     @途中で逃げるな!
     A開始時間に遅れるな!
     Bタバコを吸うな!
     C携帯は電源を切れ!
     D教室で飲み食いするな!
という内容を、これでもかと優しく話すのでした。

その後、「本日の教官を紹介します」と始まると、何と全部で5名もいるではないか。
まぁ、1万4千円×55名=何と77万円の上がり?がある訳だから力を抜いてもらっては困るのである。
 (いやいや、ぜひとも力を抜いて欲しい・・・)


           UP

 カリキュラムの一番最初は、筆記方式の簡易型運転適正検査である。
自己採点をして、法令を順守するか、運転技術に過信が無いか、イライラした運転をしないかなどと、5つの分類と総合点で、A〜Eまでの5段階の結果が表される。
 ちなみに私は総合点も含めて殆どがCランクで、何とも中間的な標準ドライバーと納得する。
(っていうより、最良が一つも無いのは、やっぱり問題???)

その後、講習本に沿って、”安全運転”に関する講義が昼休みまでの2時間続くのであります・・・

さて、この講習の最後にはテストがあって、規定点以上の得点を取って初めて29日間の免停短縮となるのです。
 つまり規定点以下だと、短縮期間が減ってしまう仕組みなのです。
 2時間の講義で使う講習本は100ページを超え、当然講師は全部教える時間も無い上、50問近い出題があります。
   (こう聞くと結構緊張感あるでしょ?)

 そこで講師はどうするかと言えば、
「1万4千円も払って受講しに来ているのですから、全員29日間短縮を目指して頑張りましょう!」
と始まり、出題されないページは全て飛ばして、
「ここは重要です!」と言いながら、
「17ページの8行目から10行目に二重マル!」
と答えを全部教えてくれる講義となるのです。
     (こんなんでいいのか!・・・ 
            いやぁ〜助かった)

ランチタイム休憩の後、夜間視力測定と実車による指導があり、その後テストとなり、結果発表は午後4時というスケジュールである。

ちなみに夜間視力検査とは、まぶしい程明るい箱の中を覗かされ、30秒後突如真っ暗に。その後箱の中央奥にうすぼんやりと映された視力検査用のCの字を読み取れるまでの時間を計測する検査である。
 早く読み取れる程、光の明暗への順応が早く、夜間運転時の視認力が高いとされる。
(私も始めての検査で、結構参考になる。ぜひ試したい方は、違反点数6点を目指してくれたまえ)
 
さて、各結果であるが・・・

まず、30秒以内がAランク。60秒以内がBランク(普通)。60秒以上がCランク(要注意)と所見される夜間視力検査の私の測定値は・・・
         何と!最短4秒でした。
 思わず教官が「素晴らしい」と声を上げました。
(だてに夜のネオンで目を鍛えていないし・・・)

助手席に教官が乗りコースを回る、26年ぶりの実車指導は・・・
 教官曰く「素晴らしくお上手な運転ですね。」
おまけに「この運転で免停になられたのは、小さなウッカリ違反の積み重ねですね。」 だって。
 (その通りじゃあ! 良く分かってるじゃん!)

最後にテストの結果・・・
この日、わがまち士別警察署管内から5名の受講者が来ていたが、私も含め4人が満点で1人が1問のみ不正解で、「士別の皆さんは優秀ですね!」と教官。
(点数は発表されませんが、教官のデスクにドンと置かれた点数一覧は見たくなくても丸見えでした)


ところで、免停講習で”優秀”と言われても、ぜんぜん嬉しくないのです。
 褒めなくていいから、交通違反行政処分1回の前歴をおマケしてくれるとか、今まで払った反則金を30%バック!とか、目に見える特典考えてくれないかなぁ〜?    
       どうする!公安委員会!

          (どうもしないかぁ)





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