さて、何しろ続き話だから珍しく間を空けずに更新をする事とする。
ソウルから僅か車で50分程北に走れば、 北緯38度線つまり南北朝鮮を分断する軍事境界線である。その先は朝鮮民主主義人民共和国いわゆるあの北朝鮮である。
国家というものは”国民の生命と財産を守るもの”であるが、あの国はその意味において全く国家の体をなしていない所か、実態は独裁軍事政権なのに国家の名称に”民主主義”という言葉が使われている事自体何ともインチキ国家である。
その何をやらかすか分からないインチキ国家の脅威を常に間近に感じながら生活をする韓国国民の団結力がワールドカップや迅速な不良債権処理などあらゆる所でプラスに発揮されているような気がしてならない。
それに比べて、この日本の中途半端・先送り主義はいったいどうしたことか? ボーッとして海外旅行している場合では無いのだ!
そんな事はカケラも考えない5人組の珍道中は続く・・・・・
韓国の車の運転は見事に乱暴である。車幅プラス5cmでもあろうものなら割り込み・追越はザラである。よく見ると殆どの車の両サイドには擦り傷があったり、ボコボコだったりする。そんな乱暴な車に乗ると浅草花やしきのローラーコースターよりよっぽどスリルがあること請け合いだ。隠れた韓国名物である。
もう一つ”隠れたと”言うより”隠している”名物が有名ブランドのコピー商品である。東南アジア諸国では元々コピー天国が多いが、韓国も例外に漏れずコピー商品が氾濫していた。が、ガイドのパクさんが曰くにはワールドカップを境にして世界に対してこれじゃさすがにマズイという事で当局の取締りがグ〜ンと厳しくなったそうだ。
摘発されると莫大な罰金と刑務所暮らしが待っているそうである。
そこで一件のコピー屋さんに行ってみた。有名な繁華街にある普通のお店屋さん。店員が地下の細い階段に誘導。鉄のドアを、外側から合図のノックをすると、内側から仲間がドアを開けてくれる。更にその奥にもう一枚の鉄のドア。何と厳重な事だ。 奥の10畳程の部屋には皆が知っている有名ブランドのバッグやサイフ、時計などの数々。その狭い部屋には既に日本人女性観光客7、8人程が品定めをしていた。
さて、その夜、韓国の最大の繁華街明洞(ミョンドン)をうろついていると、こんな露店が・・・・
なんと、路上でコピー商品が堂々と売っているではないか。と言うことは、先に行ったあのコピー屋の厳重体制は演出だったに違いない!しかも露店のほうがグ〜ンと安かったりして・・・
えっ!私ですか引っかかってなんかいませんよ!?
って言うかそれ以前にコピーを買うこと自体も違法なのであります。
それでは、せっかくデジカメを持っていったので、ちょっと面白い物を撮ってきたので3つ程ご紹介。
その@おにぎり・・・・・
何と、韓国のコンビニでもここ1、2年日本のオニギリを真似たものが売られはじめ結構売れているそうである。具は梅とかオカカやシャケは無くやっぱりキムチ系が多いらしく、買って食べる勇気はなかったのである。
そのAコーヒー・・・・・
喫茶店に入ってコーヒーを頼んだら、こんなデカイのが出てきた。日本の喫茶店の2杯分はある。廻りの韓国の方を見ると何の違和感もなくこのコーヒーを楽しんでおられる。私はこれがビールだったらと思ったのである。
そのBビール・・・・・
日中コーヒーでお腹をガブガブにしたその夜、ビヤホールに行った。この写真のピッチャー1杯何と日本円で約550円!写真のジョッキで5杯は呑める。私はこれだけでも韓国に住む値があるとマジ思うのである。
さて、焼肉、チヂミ、石焼ビビンバ・・・胃袋を一杯にした我々は日本人の伝統行事”おみやげ”の購入に奔走する事になるのである。
おみやげその@キムチ・・・・・
1話で書いたが、千歳空港で1kg1600円で売られていた単なる白菜キムチ。超有名デパ地下でも何と800円だった。ただし何の梱包もしていないので輸送・日持ちが不安である。そこでそのデパートの最上階の免税店の1kg真空パックの価格をリサーチすると1000円程だった。
そこで3日目の朝の空港への途中、よろしければお寄りしますよとガイドのパクさんが紹介してくれるキムチやさんは1パック1200円と言うこと。ちょっと高いが、足掛け3日間お世話になったパクさんにバックマージンも入る事だし(男って本当に馬鹿だ!)、空港への途中だから一番便利とそのお店で買う事に...
実際そのお店に行くと7パック買うと1パックサービスとの事、つまり1パックあたり1000円ちょっとである。
まあまあじゃん。後で、家に帰ってからそのキムチを良く見ると何と500gパックだった! 何てこったぁ。 あらゆるリサーチは何の意味もなさなかったのである。
おみやげそのA韓国のり・・・・・
そう、韓国と言えば外せないのが、やはり韓国のりである。これもちゃあんとリサーチ済みだ。韓国に着いた晩、ホテル近くのコンビニで韓国のりを1パック100円程で購入、とても美味しかった。
2日目の夕方、南大門(ナンデモン)界隈を歩いていると、一軒の店に韓国のりを薦められる。最初24パック入りを3500円位と言っていた。コンビニ価格だと約2400円だ。
最終的に2500円に値切って交渉決着。おみやげ用袋とコチジャンのような辛味噌もサービスなのでまあまあである。後で、家に帰ってからその韓国のりを1パック開けてみると、韓国のコンビニで買ったのりの半分くらいの枚数しか入っていなかったのである。トホホホ.....
おみやげそのB高麗人参チョコレート・・・・・
ハワイはもちろん香港・シンガポールそして韓国でも免税店などで売られるチョコレートはなぜかマカデミアンナッツ・チョコレートが多い。これじゃ余りにも芸が無い。そこで見つけたのがこのチョコレート。この価格で高麗人参が入っているかどうかは怪しいがチョゴリを着た韓国女性がプリントされたダサダサのパッケージが最高である。
「こんなの買うの日本人くらいだろうなぁ」と思って買ってきたが、後で良く見ると”高麗人参チョコレート”と日本語で印刷されているではないか。
で、たった3日間の韓国旅行はあっと言う間に終わってしまいました。行き帰りの飛行機の中、アルコールを提供してくれるのですが、大韓航空は原則ビールのようで、ワゴンには小さなウィスキー瓶が1本だけ。それを一緒にいったTさんとふたりで ”オン・ザ・ロック”でと何回もお替りを頼むもんだから、すっかりスチュワーデスさんに嫌われてしまいました。