ここ暫らくの私の忙しさは常軌を逸しており、とてもじゃないがホームページの更新などする暇がなかった。その理由はその内書くとして、忘れない内に先月行った韓国での珍道中を書く事とした。初めての写真入りである。

　千歳（札幌国際空港）から大韓航空で約３時間で、”アンニョンハセヨ！”（こんいちは）　韓国に到着だ。
『さすが大韓航空、座席の前のテーブルがホットプレートになっていて機内食は焼肉だ！
煙たくなると、少しだけ窓を開ける。・・・』
　これは５年程前、韓国に行った頃私がよく言っていたジョークだが、前半の所は何と１０人中８人は引っかかる。日本人は韓国＝焼肉のイメージが余りにも強いのだろう。”窓を・・・”の所で初めて冗談と気づく。でも中には最後まで「へぇ〜」なんて感心する人もいる。これには私の方が困る。突っ込めよオ〜イ！

　さて、前回は金浦（キンポ）空港着だったが今回は昨年春開港したばかりの仁川（インチョン）国際空港への到着だ。この空港はソウルの西側の海にあった島を３つ埋め立てて、韓国が同じ東アジア内の香港国際空港やシンガポールのチャンギ国際空港などに対抗して作った国際ハブ空港である。ハブ空港と言ってもヘビとか沖縄には関係なく、複数の4000m級滑走路を持つ国際線・国内線の乗り継ぎ拠点となる大空港の事である。日本のお役人は国際拠点空港と呼ぶ事にしたらしい。（そんな名前考える暇あったらもっとましな空港を考えろつーのに！）
ところで、今回何しに韓国へ行ったかというと、商店街の若者？（オジサン）５人での２泊３日の単なる暴飲暴食ツアーである。

　何しろ中１日の旅行、行きの飛行機の中で、タクシーと地下鉄を駆使して行動する事と決めた５人の男たちであった。そして入国審査が終わると、安売りパックのお決まりで現地のガイドさんがお迎えに来て、おそらく日本人専用と思しき怪しげな免税店などに途中寄り道させられながらホテルまで送ってくれるのである。
日本の旅行代理店は現地ガイドには殆どお金を払わないので、彼らはそのような店に連れて行く紹介料や客の買い物のバックマージンが収入の大きな柱の一つとなっている。そんな事は重々知っている私たちは取り敢えず何も買わないが、付き合うだけは付き合って上げようと機内で決めたのである。

　さて、待ち合わせ場所に迎えに来てくれていたのが下の写真のパクさんである。

　　　　　　　　　
　　　　（※パクさん勝手に写真のせてミアンハムニダ！）

「明日、５人で６時間１万５千円でこのワゴン車（もちろん運転手付）で私がお好きな所をご案内いたしますよ」とのお話。
阿吽の呼吸とはすばらしい。何の問題も無く交渉は即成立したのであった。

　さて仁川（インチョン）国際空港からソウルへは仁川国際空港高速道路と言う専用の５０km程の高速道路で結ばれている。何と全８車線（片側各４車線）だ。こんな沖合いに空港作らなくたってこの高速道路が十分滑走路になると思ったのは私だけであろうか。

　そうそう、韓国といえばキムチ。当然お土産の第一候補である。何と出発前の千歳空港内で韓国フェアーをやっていた。当然韓国産キムチを韓国の店員さんが売っていた。透かさずチェック!!　

　　　　　　　　　　　

１kg 1600円で帰国時も開催中との事。本場と然したる価格差が無ければ重たいキムチを買ってくる事も無い。最後に千歳で買えば良いのだ。しかも匂いの漏れない真空パック詰めである。我ながら中々のグッドアイデアである。しかし、結果的に思いも寄らない結末に・・・

　話は戻り、その後はお定まりの免税店にお付き合いをし（当然何も買わない）、夕食の焼肉店へ。下の写真は２日目に行った焼肉店の写真である。
　

　　　　　　　　　


この焼肉店は結構有名らしく、店の前には”えなりかずき”と”萩原流行”の写真が張ってあった。
肉も確かに美味かったが、何より感心したのは電動伸縮式の排煙ダクトである。
炭火のこの店では炭をセットする時、店員さんが徐にダクト上のスイッチを入れると、何とダクトが伸びながら下がってきて、網の直ぐ上に来るのである。何とも画期的ではないか。空中給油機がジェット戦闘機へ給油する時の給油ノズルを連想させる。正に日本を脅かすハイテク・ＩＴ国家韓国ならではである。ただし煙を余り吸わないのが唯一の欠点であった。

　そして、一話の最後のオマケ話である。　こじんまりしたそこそこきれいなホテルの５階に宿泊をしたが、そのホテルの部屋の壁の上部に付いた”エマージェンシー・ボックス”つまり緊急脱出器具一式である。


　　　　　

　　　　　　　　　中身を開けてみると・・・・・

　　　　　

３ｍ程のロープと小さな懐中電灯と２枚の使い捨て紙マスクだった。しつこいがここは５階である。
ブラボー！韓国！