エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2010/06/20
悲観論・楽観論A
 最近、世の中が非常に良く見える。
と言っても、目の話である。

 昨年末の検診で、裸眼で両目とも0.1以下、メガネを掛けて両眼で0.6となってしまった。
 汚らわしい物ばかりを見てきたせいではない。
(所で「汚らわしい毛皮らしい」を3回言えるだろうか?)

原因は、元来の近視&乱視に加えて老眼が進んできたからである。
 運転免許証更新の視力検査が両眼で0.7以上なので、このままでは次回の更新時が怪しい。
 視力検査官に「夜なべで針仕事をした・・・」とダメもとで言ってみる手もないと楽観的に考えたが、この際だからメガネを作り変える事とした。

 結局勧められたのは、「累進多焦点レンズ」を使用したいわゆる「境目の無い遠近両用メガネ」である。
 近視には凹レンズ、乱視には円柱レンズ、老眼には凸レンズを使用するのだが、それを1枚のレンズに作り上げるのである。
 へこんで、飛び出て、歪んでいるのである・・・まるでラムネの瓶のようだが、ラムネに比べると決してお安くないレンズである。
(レモネードを語源としながら、全く異なる炭酸飲料である日本のラムネであるが、中小企業保護のために、大企業が製造出来ない事をご存知であろうか?
 しかしながらサイダーは大企業でも製造可能である。
 結局の所、ラムネとサイダーの違いは、単なる容器の違いなのである)

 さて、最近の境目の無い遠近両用レンズは、小さめのフレームでも作れるようになり、ちょっと見では遠近両用とは分からない。
 しかしながら、本人にとってはかなりの慣れが必要となる。
 レンズ下部が本などを読む時の手元くらいに焦点を合わせているので、前を見ながら階段を下りると足元がボケボケとなる。
(決してバナナの皮を置かないで頂きたい)

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 昨年11月13日、時の鳩山総理がオバマ大統領に言った「トラストミー」(私を信じて下さい)と発言した通り、迷走した普天間問題が、前政権の日米合意案と殆ど同じものとなりそうである。

 職を賭す覚悟で挑むと発言していた鳩山首相であったが、何に挑んだか分からないが本当にお辞めになった。
 
 7ヶ月前と大きく異なるのは、沖縄県民の皆さんが激怒されているのと、社民党が離脱したのと、管総理大臣が誕生した点である。
(そうそう寝癖の金融・郵政改革担当大臣もお辞めになった)

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 さて、その管内閣の支持率が軒並み60%台で政府民主党はウハウハである。
 会期を延長せず、予算委員会も開かず、自ら提出した法案の半分近くを廃案にして、この勢いのある内にと参議院選へと突入である。
 下の図を見ていただきたい。

 

 これは、波形の中で非正弦波的な基本的な波形の一種で、「逆のこぎり波」という。波形の見た目が鋸の歯のように見えることから「のこぎり波」と付けられた波形の一種である。
(そんな小難しい表現をしなくても、工場の「のこぎり屋根」のカタチと言ったほうが分かりやすいのであるが、ついつい教養が・・・)

 ここ数年の日本の内閣支持率のグラフとそっくりである。
 まさに支持率10%台まで落ち込んだ鳩山内閣総辞職から管内閣誕生後の支持率急上昇の現在が、この波形の尖がった先の所である。
(つまり工場の屋根のテッペンにいる状態である)

 さて、この支持率の急上昇の最大の要因は、管新総理への期待感と言うよりは、小沢幹事長の辞任による脱小沢色への期待感とも言える。
(管氏は、鳩山前総理を支える副総理でありながら、支えた形跡は全くなく、国家戦略室担当大臣としての実績を何も上げられず、しかも新内閣の閣僚の殆どが残留する中でのこの支持率であるから、そうに違いないと考える事とする)

 さて、日本のマスメディアが時の政権の批判に転ずる分岐点は、支持率が50%を切った頃からであり、更に下落すると、益々エスカレートする誠に単純な行動パターンを取る。


           UP

 半数以上の国民が不支持となったのを見極めた途端に、ギャーギャーと騒ぎ出す、自尊心や自己判断力や一貫性など、どこにも無さそうなマスメディアが多いこと。
(多勢に無勢のケンカで、多勢側の一番後ろの肩越しに「観念しろよ〜!」と騒いでいる一昔前のドラマに良くあったシーンを思い出す)

 このマスメディアの一斉批判が始まると、連動して支持率が下がってくる。
 気が付けば1年前後で総理が辞任・・・
以上の繰り返しで、内閣支持率グラフに「逆のこぎり波」が誕生するゆえんである。

 一体この悪循環がいつまで続くのであろか。
 新内閣の60%台の高支持率も、15ポイントほど下がると、マスメディアの批判が一気に加速すると容易に予想される。
 支持率に一喜一憂する政党、一晩で支持率を50%も変えてしまう国民・・・

 一体、この国はどこに向かうのであろうか。
 楽観的な私であるが、かなり悲観的にならずるを得ないこの頃である。

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 帰還など全く悲観視されていた日本の小惑星探査機「はやぶさ」が帰って来た。
 小惑星イトカワのチリが入っているかもしれないカプセルを放出して自ら燃え尽きた姿が、国内外の人々に感動を与えた。
 と言っても、それほど日本のマスメディアは大きく取り上げなかったが・・・
 民法はもとより、天下のNHKですら地上波・BSと5チャンネルも放送しているのに、帰還の生中継すらしなかった。
 ワールドカップでの日本代表がカメルーン戦で勝利した方が大々的に報じられ、突如と沸騰する日本国民の多いこと・・・
(燃え尽きる「はやぶさ」をイギリスBBCが生中継したのとは対象的であるが、日本のワールドカップ報道一色で一番喜んだのは、時を同じくして強引に国会を閉会させた政府・民主党に違いない・・・)

 無人探査機と言えども、致命的故障のなか奇跡的とも言える帰還をした「アポロ13号」の記憶が重なる人も少なくないのである。

 はやぶさが旅をした距離は、何と60億kmである。
 月までの距離約38万kmの約1万5千倍の距離を旅してきた事となる。
(だからどうした?ってにわかサッカーファンには言われそうだが・・・)

 前政権が概算要求した「はやぶさ2号」の開発費17億円が、あの事業仕分けで3000万円まで削減した政府民主党は、この快挙を目の当たりにして、大幅復活に前向きな発言が首相を始め多数の閣僚からも・・・

 一部マスメディアは、「何と現金な!」「簡単に手のひらを返す!」「無責任な事業仕分けの結果だ!」と批判をした。
 言っている事は全くその通りであるが、イギリスやオーストラリアのマスメディアのような関心度もそれほど無かった日本のマスメデイアが何を今更の感がないでもない。
(今、日本の多くのマスメディアの最大関心事は大相撲の野球賭博問題である事に違いないのである)

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 3年半前から始めた献血を先日また行ってきた。4半世紀ぶりに献血を再開して7回目である。
 何と10回目ということで日本赤十字社から記念品を頂いた。
 何も知らせていないのに、25年程前に3回していた献血のデータがちゃんと残っていて合算されていたのである。
 社会保険庁のずさんな年金記録とはエライ違いである。
(民主党は野党時代大騒ぎしていた消えた年金問題であるが、政権を取った途端、長妻さんも問題自体が無くなったかのように実にお静かである)

 さてこの記念品は、ガラス製の盃(さかずき)であった。
 (もっと酒を呑めと言う事と解釈する)
 ちなみに、30回目と50回目にも記念品を頂けるそうである。
 30回目まであと20回、一年に2回献血をしても、何と10年後である。

 一体その頃の日本はどうなっているのだろうか?
 と言うよりも、生活習慣病の進行で献血出来ない血液になっていない事を祈るばかりである。
(祈るより、直ちに日々の生活を改善しろ!と言われるのがオチであるが・・・)






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