エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2009/07/20
「支える」を考える。
 「支える」。
「つかえる」と読むと、「突き当って先に進めない」などの意味となる。
 ”天井に頭が支える” ”胸が支える”などと使われる。
 予断であるが”餅が喉に支える”事で天国に召される方は、正月だけで200人を超えるという統計もある。
 「門松は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という一休禅師の作と伝えられる狂歌がある。
 門松を立てるごとに年齢を重ねるから、門松は死に一歩ずつ近づくしるし・・・という意味であるが、めでたい正月に付き物の餅で、一気に召されないように十二分にお気をつけいただきたい。

 さて、「ささえる」と読むと
「倒れたり落ちたりしないように、何かをあてがっておさえる」「もちこたえる。維持する」「援助する。支援する」などの意味となる。

 今回は、支える(ささえる)に関しての話題である。

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 私など、本当に色々な人に支えられて生きている。今日までどれだけの人にお世話になったのだろうか。(本当の事であるが、最初にこの位の事から書き始めないとこのあとが書きにくい)

 そんな私でも少しばかりは、そこそこお支えさせていただく立場もある。
 6年間も務めさせて頂いた?自治会長も昨年末でようやくお役御免とさせて頂いたが、今年度は総務部長で、新会長を運営面で何がしかを支えさせて頂いている。
 5年間もしてしまった?街づくり団体の会長職も、今年度から新会長にお受け頂き、私も新たに事務局長として運営面で支えさせていただく事となった。

 さて、気がつけばこのように運営面を支える役職が少なく無い事に気がついた。
(気がつくのが遅すぎる!と先日知人にご指摘を頂いたが・・・)
 総務部長・事務局長・専務理事・幹事・・・などなど、気がつけば名刺の種類が増える一方である。

 あまりの忙しさから各種団体のトップを一つずつ減らす計画を進めてきたが、会長職を減らした以上に他の役職が増えて何も変わらない所か余計忙しくなってしまった。

 「その内、こんなに暇で良いのだろうか・・・と思う日が来るに違いない」と信じてやまない今日このごろである。

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 5月下旬、わが街の子ども会主催の「わんぱくフェスティバル」というイベントがあった。
 これまた子ども会の役員をしている関係があり、お手伝いをさせて頂いた。
 前日の土曜日に備品搬入やテント立てなどを手伝い、当日の日曜日は小・中・高生が主体的に行なう露天やイベントで大いに盛り上がり、 私は当日「フランクフルト」と「いももち」を焼くコーナーのお手伝いである。
 「いももち」とはじゃがいもを主原料としたわが街の特産品の一つである。

 「いももち」を汗だくで焼いていると、先輩市議が「おっ!ごくろうさん」と声を掛けてくれた。
(そうだ、私も市議の端くれだった事をすっかり忘れていたが、所でいつになったらお客さんになれるんだろう?と知人に尋ねたら、あんたは無理!とあっさり切捨てられた)

 そうこうしていると、トランポリン競技の公開が始まるのでトランポリン台の移動・設置の手伝いを頼まれた。




           UP

 2台のトランポリン台を仮設ステージ前に移動し設置するのだが、持ち上げてみて思ったが、飛び跳ねる人間を支える台だけあって頑丈で何とも重たい。

 数名で、運んでいた途中である。
私の身体を支える背骨の付け根あたりにいやな感じが走ったのである。

 いわゆる「ギックリ腰」である。補足すると初ギックリ腰である。
(初物は、大概おめでたいものであるが、これは頂けない)

 いきなり歩けなくなり、這いずりまわる事となる方も少なくないが、私の場合、何のとか歩けたので、家に帰って横たわる事となった。

 ぎっくり腰で整形外科に行っても湿布と痛み止めが処方されるだけと聞いていたので・・・
と言うより、そもそも医者に行く時間が全く無い私は、幸いにも我家にあった以前医者にもらった強力鎮痛剤「ロキソニン」を呑んで湿布を貼る日々が続くのである。

 それにしても「ロキソニン」は偉大である。
呑んで30分もすると、痛みが消えて行く。根本的解決にはならないが、痛いよりは良い。
 「痛みが消えて良かった!」と酒を呑むのである。我ながら何か違うような気がする。

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 人間の治癒力とは素晴らしいものがある。そんな生活をしながらも腰の痛みは落ち着いていったのである。

 しかしながら、人間の治癒力は完全では無い場合もあるらしい。
 ギックリ腰から1ヶ月半が経った頃だった。車の乗り降りを頻繁にしたその日の夕方、また腰痛が再発、イスにも座っていられなくなってしまった。
 頼みの綱の「ロキソニン」も全く効かないのである。

 その夜、仕方なく知人の治療院で整体治療をしていただいた。
 私にとって「初整体」である。

 そもそも私は床屋のマッサージですらあまり気持ち良いと思った事もない人間で、温泉でのマッサージも含め、整体・あんま・指圧・整体・針灸・・・全部試した事がない。
 しかしそんな事はこの際言ってられない。とにかく何とかして欲しい・・・すがる思いで駆け込んだ訳である。

 この整体、通いなれた人には気持ちが良いらしいが、私にとっては「もう、やめてくれ〜」状態であったが、我慢する事約30分、何と!ちゃんと歩いて帰れるのである。

 正直いって、近代西洋医学と対極にも思えるこの種の治療は、今までその効果にあまり疑問が無いでもなかったが、実際こうもはっきりと効果が現れる事に驚きを隠せないのである。

 この治療院が非常に流行っている訳も、納得した訳だが、一つだけ整体士である知人に聞くのを忘れてしまった。
・・・こんなに朝から晩まで治療して、あちこち痛くならないですか?

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 さて、翌日も整体をして頂き、腰はかなりすっきりして嬉しい限りである。
 身体を支える背骨の大事さを痛感した次第である。

 しかしながら、副作用?が出てしまった。
ガギゴギと背骨を強力な指圧で治療される間、歯を食いしばって「やめてくれ」状態を我慢していたら、奥歯が浮いてしまった。
 今度は歯科医通いに違いない。
(と言っても、歯医者に行く暇も、しばらく無さそうだが・・・)

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