私は過去の事をいつまでも引きずったりはしない。
と言うとかっこ良く聞こえるが、若い頃から過去の事はどんどんと忘れてしまう脳みそを持ち合わせているようで、信に便利でもあり不便でもある。
(例えば便利な点と言えば、時間が経つと、何で腹が立っていたのかも忘れてしまうのだから、精神衛生上もすこぶる良いのである)
覚えるための脳のキャパシティーが小さく、新しい記憶を入れるために、古いデータは常に消されているのかもしれない。
時々、新しい大事なデータも一緒に消される事もあり、その復旧には多大な時間を要すると共に、周囲の方々に迷惑を掛ける事となるのである。
(パソコンのように、一度ゴミ箱に捨てたデータを、簡単に元に戻す機能があれば随分と助かるのであるが・・・)
人間の記憶力のピークは中・高生位と言われている。
150億個と言われる人間の脳細胞は20歳頃をピークに毎日10万個づつ減っていくらしいが、そんな事も関係しているのだろうか。
毎日10万個減と聞かされると、ものすごい勢いに聞こえてくるが、私は20歳から29年経つ訳だから、現在の脳細胞を計算すると、
150億個−(10万個×365.25日×29年)
となり、現在139億個という計算になる。
11億個も減っていると思われるお方もいるだろうが、私の場合は「まだ139億個もある!」というのが率直な感想である。
天才として知られている偉人たちでも使われる脳細胞は7%くらいが限度で、一般人では3%程度しか使用していないと言う説もあり、脳細胞の減少と記憶力の低下とはあまり関係は無いと、田舎のふとん屋は思うのである。
アルコールを飲みすぎると一度に60万個〜80万個の脳細胞が死ぬという説もあり、私の場合その辺を加味すると現在100億個位かもしれない。と考えながら今日も酒を呑むのである。
何しろ短い北海道の夏、「まずはビール」と相場が決まっているのである。
(冬は冬で結局呑むのであるが・・・)
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タバコを吸うとその一酸化炭素は、酸素よりも赤血球に結合しやすく離れにくいため、酸素不足により脳細胞の死につながると言われている。
ニコチンは喫煙開始後2〜3秒で中枢神経に到達し、一時的な興奮と多幸感を生み出し、このスピードは酒や麻薬よりも断然に早いらしい。
ニコチンの耐性ができるのもアルコールに比べて早いので、ニコチン依存症になりやすいのである。
さて、成人識別たばこ自動販売機のためのICカード taspo(タスポ)の普及が中々進んでいないらしい。
自販機での未成年者のタバコの購入を阻止するためのものであるが、このカードを作るには、身分証明書のコピーと顔写真を用意して専用の書式で申し込みをしなければならない。
私はタバコは吸わないが、周りを一向に気にせずタバコを平気でスパスパ吸う知人達を見ていると、そんな面倒臭い事をするより、コンビニやたばこ屋で買うに違いないと思う人種が少なく無い。
電車・飛行機などの交通機関、公共機関などなど喫煙者の肩身は益々狭くなっている中でも頑固に生き残っている喫煙者が、そう簡単にタスポごときを作るとは思えないのである。
何しろ彼らは、我々非喫煙者と喫茶店やレストランに行くと、当たり前のように喫煙席を指名して、これでもかと容赦なくタバコを吸うのである。
禁煙場所が増えるにつれ、喫煙可能場所での彼らの喫煙行動は、ますますエスカレートしてきているのではとも思いたくもなる。
”喫煙可能”という場所に身を置いた瞬間、彼らは当然の権利と言う態度のごとく、これでもかと煙を身体奥深く吸い込むのである。
煙が非喫煙者にたなびいた所でお構いなしである。
そんな彼らの殆どが手間を掛けてタスポを手にするにはかなりの時間を要すると私は思うのである。
余談になるが、そもそも喫煙者・非喫煙者という言い方に私は納得がいかない。
一般的に”非”が付くのは、通常の状態と異なるものに付ける場合が多い。
常識・非常識、合法・非合法、常勤・非常勤
合理・非合理、公式・非公式・・・
非喫煙者では喫煙者が通常の状況のようでもある。
こんな所にも喫煙大国ニッポンの姿があるのかもしれない。
そこで提案だが、非喫煙者を「普通の人」、喫煙者を「ニコチン依存症者」とダイレクトに言うのはどうだろうか?
レストランなどの喫煙席を「ニコチン依存症者専用席」とすれば禁煙者も増えるに違いないと思うのである。
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暑くなると、脳細胞の働きは悪くなるに違いない。
この夏の北海道は冷夏になるのだろうかと思うような気候が続いていたが、先週はこの辺りでも30℃を越える日が続いた。
はずしてあるウィンドゥ・エアコンを取り付けるのが面倒なので、久々に扇風機を廻してみた。
以前、ホームセンターで特売していた中国製の扇風機だが、スイッチを入れると元気良く風音を出しながら首を振る。
「さあ涼しくなるぞ」と扇風機の前に居座る訳だが、一向に涼しくならない。
「今日は本当に暑いんだ」と汗を流していた。
目の前で、首を振りながら風音を出している扇風機があると、その視覚情報から人間の脳細胞は当然だが自分に風が当たっているに違いないと思い込むのである。
しかしである。余りに暑いので扇風機の前に手を当ててみると、何と殆ど風が無い事に気づいたのである。
確かに羽根は廻っているのだが、羽根が平らに変形したのか、風が出ないのである。
中国に言わせてもらうが、毒入りぎょうざも困るが、風の出ない扇風機も勘弁していただきたいのである。
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わが長男は現在、愛知県の大学の大学院2年生である。
彼は、何だかの研究でラットの脳細胞で実験を重ねているという所までは聞いた事があるが、それ以上は聞かない事にしている。
聞いた所で布団屋のオヤジには分からないからである。
彼も詳しくは説明はしない。無駄な事だと思っているのだろう。
先日、その大学からオープンキャンパスの案内書と申込書が郵送されてきた。
行けないので”欠席”に○をして申込書を返送する事とした。
そこには長男の専攻している学部名を記入する欄があった。
そこでである。長きに渡って学費・仕送りとつぎ込んできたその大学の何と言う学部にいるのか知らない事に気が付いた。
そうこうしている内に、彼は来春卒業後、無事就職である。
まぁいいかぁ。