エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2005/06/30
ワイドショーとニュースの融合?
 ここの所、テレビのワイドショーはどこも若貴問題ばかりのようだ。二子山親方の死去にからむ花田家の一連のお家騒動らしいが・・・
     だからどうしたっつ〜の?

そもそも若貴問題って言うけど、当事者の問題であって、ことさら他人さまが問題扱いする見当が解せないのである。
騒ぎたてているちみ達!。どれ程の問題があるのか、このオジさんが、聞いてやろうじゃないか!

私は、ワイドショーなど見ないが、大体偉そうに座っているコメンテーターとかいう奴らがちーとばかり気にいらない。
さっき芸能ゴシップを語っていたくせに、その直後に国際問題へのコメントだなんて、そもそも軽すぎやしませんか?
    (布団屋には言われたくない?)

さて、ここの所のニュース報道。とりわけテレビニュースがどんどんとワイドショー化しているような気がしてならない。
最近、特に気になった報道が多かったので列挙する事とした。

   ********************************

其の壱 風太くん

ご存知、千葉市動物公園にいる時々直立するレッサーパンダである。いまやCMにも登場している。
 JT(日本タバコ)の缶コーヒーのCMで、”ネットで当たる5000円キャンペーン!”と映ったあと、風太の立ち上がる映像と共に”あ、立った!”というCMである。
 どうやら”当たった”と”あ、立った”の寒〜いダジャレらしい。
 (余りに寒すぎて、気づいかない人が多い)
こんなCMであやかり効果を期待しているとしたら、タバコの売上げ減で苦しむJTのお先は暗いとしかいいようがない。(タバコも吸わない私が、JTを心配してやってもお門違いだが・・・)

 さて、この風太の直立情報は最初どこかの報道機関が直立するレッサーパンダがいる!と、さも貴重な情報のように報道をした。
その後あっと言う間に、あらゆるニュース番組で報道される事に。
 その直後から、全国各地の動物園などから、ウチのレッサーパンダも立ちます!と情報が次々と。
 しまいには、「そもそもレッサーパンダが立つ事は、珍しい事ではありません。」と、ある動物園関係者の談話まで・・・

 慎重の上にも慎重な取材の上での報道という原点が、各社揃って欠落している。
郵政民営化関連のニュースの次に風太くんを流すだけの価値がどれ程あったのだろうか?
検証するつもりも無さそうである。

せめて、体育座りをするレッサーパンダや、伏臥上体反らしをするレッサーパンダくらいを見つけてからニュース報道してほしいものである。

2年前、アゴヒゲアザラシのタマちゃんを各社が報道合戦してから、動物ものには妙に敏感である。 
この手の類を、ニュース番組で報道する必要が本当にあるのだろうか?
 ワイドショーに任せておけばいいんじゃないの?
(多摩川で最初に見つかったから”タマちゃん”っていうのも安直だけど、あのヒゲヅラアザラシがタマちゃんっていうイメージかぁ〜?)

   ********************************

其の弐 元日本兵

先月末、衝撃的なニュースが日本中を走った。
フィリピン南部ミンダナオ島に元日本兵が複数名生存しているという情報だった。
桜井と名乗る元軍医は「帰国したいが、軍法会議が心配だ」と言っているなど、具体的な内容も報道される。
なんとその桜井さんは、93歳という高齢である。
     (これだけで、十分に胡散臭い)

各ニュース番組は一斉に報道。親族・戦友等への取材合戦となったのである。
 この手法も正にワイドーショーと同じである。
何でもかんでも、地元の関係者にマイクを突き付ければいいってもんじゃないぞ〜

よく事件報道で、”こいつ、容疑者の事ホントに良く知ってるの〜?”と思う場面も少なく無い。
まぁ結局の所、ニュース報道の流れに都合の良いインタビューしか流さない訳で・・・
(もし、私が桜井さんの孫でインタビューされたとして、”生きてる訳ないじゃん!”って言った所で、カットされるだけの事である)

横井庄一さんがグァム島で救出されたのは1972年で戦後27年目、ルバング島で小野田さんが救出されたのは1974年で戦後29年目の事であった。






           UP

ちなみに今年は何と戦後60年目である。
しかも医療設備が全くという程無い山中で、現在も元日本兵が元気に生きているという話をまずは疑い、自ら可能な限り取材してみるという当たり前の事をする報道記者は絶滅してしまったようである。

外務省は、この情報は当初より、よくあるいわゆるガセネタと疑っていたようであるが、余りにも報道機関が騒ぐので、致し方なく調査官をミンダナオ島に派遣したのが真相だったようだ。
 (セブ島なら、私も手伝えたかも・・・何を?)

 向けられたマイクに、”再開を心待ちにしている”と答えた年老いた戦友への取材は、一体何だったのであろう?
(報道の自由だから、そんな事は知ったこっちゃないのである)

こうなったら、報道陣は僅かな可能性にかけて、ゲリラだらけのミンダナオ島の山中に入り、元日本兵を探しに行く位の勇気を見せて欲しいものだ。
(残念ながら、私にはそんな勇気はありません!
       ・・・何しろ布団屋だし。)

それどころか、この単なる噂話程度の情報を、さも事実のように一斉に報道してしまった反省などは皆目無いようである。
(素人にマイク突きつけて、お手軽ニュースを作ってる場合では無いぞ〜!)

   ********************************

其の参 謎の金属片

各地のガードレールに謎の三角形の金属片が次々と発見される。
ケガをした子供もいて一斉にニュースに。

国土交通省は6月初め、全国のガードレールを調べたところ、謎の金属片が約3万8千箇所に発見されたと発表。 (良くも知らべたものである)

これまた大げさにニュース報道。悪質なイタズラかという説まで真面目に報道された。
一人で一日に10箇所ずつ取り付けると10年以上もかかる事になる。しかも3万8千個の金属片を用意しなければならない。 (往生しまっせ)
そんなイタズラをする気長な犯罪者がいるの?
      (そんな奴おらんやろぅ!)

日本の道路の総延長は高速道路から市町村道まで含めて実に約120万km.。道路の側面は左右で倍の約240万kmある訳だから、仮に5万個の金属片を全国にあまねく付けるとしたら、1個付けたら次につけるのは48km先と言う事になる。
 もうこの計算をしただけで、故意説は消えるのである。(こんな計算をすぐにしてしまう私こそ変?)

案の定、自動車の接触事故によるボディーの金属片が主因とその後解明される。
         (何だかなぁ〜)

短絡的・無責任報道はこの際忘れて・・・

   ********************************

この夏、クール ビズが話題だ。
公募で選ばれたこの名称は、夏を涼しく過ごすための、新しいビジネススタイルの事だそうだ。
小泉内閣の閣僚が、一斉にノーネクタイにしたのをご存知の事と思う。

私など、そういう意味においてず〜っと以前よりクールビズを実践している。
 夏は殆ど上はTシャツ1枚である。
(滅多にネクタイをしないが、最近たまにすると殆どは黒いネクタイである・・・南無阿弥陀仏)

このまちで、年上のお偉い方が集まる会議などに出席する事もあるが、皆さんきっちりとスーツを着て並んでいる会議室に、一人Tシャツで座っていると何とも浮いているのかもしれない。
 「いや〜、着替える暇が無くて・・・」なんて言ってみると、「お若くていいですね。」なんて言われる。
      (もしかして皮肉かなぁ〜?)

そんな私には力強い見方の知人がいる。
彼は、春から秋まで下は短パンで、夏はアロハシャツである。殆ど浜茶屋のオジサンだぁ。
 どんな会議でもお構いなしである。
何しろ彼は蝶ネクタイ以外にネクタイを持っていないのである。

4月初め、この二人が関係する団体が、ある財団から助成金をいただく事になり、二人で札幌の高級ホテルでの贈呈式に参加する事に。
 二人で相談した結果、ジャケットは着るけどノーネクタイで参加する事に。
(これでも精一杯頑張ってジャケットを着て行った訳で・・・)

行ってみると、ノーネクタイは何と私たち二人だけでした!

いやぁ〜、クールビズが発表される前に早々と実践しているってスゴクな〜い?


      ほぼ月刊コラム TOPページへ