エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2003/09/30
『携帯電話って便利!?』
 皆さま、お久しぶりでございます。
気がつけば、58日ぶりの更新になってしまいました。
「いったい何をやっていたんだ!」と言う読者がいるかいないか知りませんが、何しろ忙しかったのも事実で、すっかりサボリ癖も板に付いたのでありました。
 で、このままでは『ほぼ季刊』になりそうなので、久々の一話更新です。


 携帯電話の普及率が65%に迫る勢いだ。実に国民の3人に2人が持っている事になるそうである。

今や携帯と言えば携帯電話を指すようになってしまった。携帯ラジオ、携帯灰皿、携帯裁縫セット、携帯トイレ・・・みんな怒っているに違いない。

 さて、携帯電話(NTT系)の歴史を紐解くと、85年9月に発表されたショルダーホンに始る。何と重さは3kg! しかも連続待受け時間はたったの8時間だった。
 朝8時に電源を入れると、一通話もしなくても、午後4時には電池切れになる計算だ。
連続通話時間は40分で、長電話でもしようものなら、あっと言う間に電池切れだった。
   (何だか、プロジェクトXみたい・・・?)
電池切れの3kgの携帯を持って歩く事を想像しただけで、当時これを小まめに使っていた人を尊敬してしまう。ちなみに充電時間も同じく8時間だった。

           ショルダーホン(100型)
          ショルダーホン(100型)

これでは、殆ど携帯とは言えないので、それから約1年半後の87年4月に、小型化された802型という現在の一体型携帯の元祖が発表された。
重さは実に1kgを切って、何と!?900グラム。
それでも今の携帯の10倍近くの重さだった。今の携帯を片手に10個持って電話する事を考えてみよう。
腕力の弱い方は、長電話が出来なかった事に違いない。
その前に、平日昼間6.5秒/10円(月額基本料3万円)だったから、長電話なんて無理だった。って言うか、その前に庶民には手が届かなかった。

             携帯電話(802型)
            携帯電話(802型)

それから、さらに待つこと4年。91年4月ついにムーバの発表となる。N(NEC)、P(松下)、F(富士通)、D(三菱)の4機種が出て、全て250g前後と画期的に小型化がされた。(当時は全てレンタルだった)
もちろん今では当たり前の、メールはもちろん、バイブも着メロも無かったが、当時としては驚きの小型化だった。(私にとっては、91年なんて、ついこの前なんだけどなぁ〜)

             ムーバN
             ムーバN

  (Nは当初より、今では当たり前の二つ折りタイプだった。
   だから、現在主流の二つ折りの基本的特許はNECが
   ほとんど持っているのである)








           UP

93年のデジタル化、それまで、レンタル制しかなかった携帯の94年からの買取り制の導入と、基本料・通話料の値下げにより、その後普及に弾みがかかった。
 ちなみに私が携帯を持ったのもこの頃だったが、ちょっと話すと携帯が発熱で熱くなる代物で、直ぐに電池切れするので、予備の電池を必ず持って歩いたのを思い出す。
ちなみに予備の電池が今の携帯くらいの重さだった。

その後、小型化がどんどん進み、99年iモードの開始、2000年カラー液晶発売・・・そしてカメラ付きへと、進化していった。

今やメール、ネット、カメラなどの付加機能が主流のようになり、単なる通話機能はもはやオマケのようであります。

このまま技術が進むと、携帯の通話機能程度のユニットは、指先に乗る程のチップになると予測する話がある。

近い将来、携帯電話の基本機能はオマケのようになり、あらゆるものにオマケ機能として搭載されるかもしれない。
こんな物?と思う物を耳にあてて、街角で会話している姿が見られるようになると思われる。
携帯つき大根、携帯つきサンダル、携帯つきアイロン、携帯つきダンベル・・・考えただけでも楽しいではありませんか。
猫も杓子も携帯を・・・って言う通り、猫にも杓子にも携帯機能がつくかもしれません。

 オマケのようだったカメラも、いまや100万画素超が発売され、ほんのちょっと前のデジカメ並になってしまたった。
たぶんこの先、200万画素、300万画素になる事は容易に予想できる。

これで困るのがカメラメーカーである。
そこで、カメラ付き携帯に対抗して、カメラメーカーはついに携帯付きカメラの発売に至ると私は考える。
これでちょっと困るのが、携帯つきカメラとカメラつき携帯の見分けが難しくなるという新たな問題が起きるのである。(本当にあるかもよ〜)

さて、今後更に、携帯にどんな付加機能が付いていくのだろうか?
既にFMラジオが内臓された携帯が発表されているし、テレビの地上波がデジタル化されると、テレビを見られる携帯が開発されるらしいと言う所までは分かっている。

私の希望としては、ヒゲ剃り付き携帯、ワインオープナー付き携帯、爪切りつき携帯などを作っていただくと出張には便利と考える。
   (ぜんぜんデジタルじゃないじゃん)


さてさて、いろいろ書いたが、私は本当のところ、電話という存在自体、無礼極まりないものと以前より思うのである。
何よりも、人の都合を全く考えず、呼び出し音と共に「さぁ、出れ!」って介入してくる。
 更に携帯電話に至っては、どこにいてもその状態が続く。携帯以前は「いない!って言っといて」って居留守も使えたが、携帯を持つとそれも難しくなる。
何とも、一日中拘束されてしまう感がある。

今、欲しくない相手からの電話も、取る前から名前が着信表示されるし、出なきゃ不在着信で残るので、掛け直さない訳にもいかない。
(時々、大きなお世話と思うのは私だけか・・)

しかし、逆転の発想でウソに使っている人も大勢いる。
ちょっと昔の、営業マンなどは、「○○さまに出かけてきます!」と会社を出ると、急用などがあると出先に電話などが来たものだからウソはつけなかった。

今や、みんな携帯だから、公園で鳩にエサやってサボっていても、「今、○○さまに伺っています」なんて事も出来る訳である。
これって、便利っていいのだろうか?
 
しかしである。テレビ電話機能が将来当たり前になると、これが使えるのも時間の問題かもしれない。

お父さん、やっぱりマジめに働きましょう。
      (お前は、どうだって?)

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